一枚板テーブル 配達エピソード
こんにちは
海老名店 高崎です。
一枚板テーブルの配達にまつわる話をしたいと思います。
10年以上前のことですが、ダイニングが2階にあるお宅が多く、配達にお邪魔すると2階まで重たい一枚板のテーブルを2人で持ち上げていました。2メートルまではなんとか階段を回ってあげることができることが多いのですが、2メートルを超えると階段の天井につかえてしまい、前にも後ろにも進めないという状況になってしまうこともありました。
また、マンションのエレベーターは2メートルを超えるとやはり入れるのが困難で、エレベーターの前で一枚板を縦に起こして斜めにしたり、差し上げるようにしたり試みますが、大抵はどうやっても入りません。
マンションによってはエレベーターが専用になっていてせっかくエレベーターに入れて上まで運んだと思ったらこのエレベーターでは部屋まで行けないとわかり、また1階に逆戻りするなどのこともありました。
それでもなんとか設置までするとお客様が一枚板のテーブルを大変喜んでくださり、感動していただけたので、それが励みになりました。
どうしても階段で上げられないときは、レッカー車を使います。ロープで何人かで引っ張り上げたりすることもありますが、2メートルを超える一枚板を引っ張り上げることはかなり困難で、2,3人では持ち上げられないものです。やはり、重機が確実で安全です。
ある日、やはり2メートルを超えるテーブルをお届けに伺ったとき、2階に設置とのことで玄関からあげようとしました。ところが、玄関から階段の通路が通らずいろいろ試しましたがなんとしても入りませんでした。
そこで、お客様に事情を説明して、後日レッカー車で再配達させてくださいとお話すると、お客様からお叱りを受けてしまいました。
「購入したときに2階だと説明している」「自分は今日のために仕事を休んでわざわざ立ち会っている」「自分は仕事を命がけでしている、あなたも命をかけてやりなさい」と言われてしまいました。
一緒に配達に来ていた同僚としばらく玄関先で呆然としてしまいました。
ふと、玄関の脇に縦長の小窓があることに気が付き、表から見てみました。かなり狭いスペースですが、なんとか通せるかもしれないと思い、やってみることにしました。小さい窓に傷がつかないように養生して玄関脇の狭いスペースを担いで、そこからなんとか室内に入れることができました。そして、階段を一段一段持ち上げてなんとか2階まで持ってくることができました。
「窮すれば通ず」なんとかできてホッとしました。